2009年10月23日

「排出権取引」の活用

改正省エネ法とエネ革税制が、企業に対する政府の省エネ推進のための「あめ」とするならば、「むち」に相当するのが「CO2排出権」であろう。鳩山首相が国連で表明した温室効果ガスの「25%削減目標」達成に向け、政府が切り札として期待するのが「排出権取引」の活用である。環境相は早ければ2011年にも国内に本格的な排出権取引制度を始めたいとの考えを表明し、経済産業相も国内不足分の海外からの排出枠の購入等による対応の意向を示すなど、これまで企業のボランタリーな活動に任せられていたわが国の排出権取引にも、俄かに本格的な制度構築を感じさせる政府の動きが報じられている。導入の方針を検討中の制度は「キャップ・アンド・トレード」方式と呼ばれており、排出量を枠内に抑え切れなかった企業は、排出枠を下回った企業から余った枠を、取引市場を通じて買い取る仕組みである。排出量を枠内に抑えられなかった企業は何とか枠内に納めようと排出量削減の努力をするし、排出量の少ない企業も枠を売って稼ごうとするので、双方の省エネ努力が期待できる。

排出権取引の先駆けは欧州連合(EU)である。2005年に導入し、2008年の取引額は約8.4兆円と世界全体の約7割を占めている。米国のオバマ政権も導入を検討中であり、豪州なども導入を検討中であるので、世界に取引市場が整備されていけば、海外企業からの排出枠購入もし易くなるものと見込まれている。

日本は「京都議定書」に義務付けられた排出削減を達成するために、すでに海外からの排出枠購入に頼っているのが現状であり、ウクライナ等の東欧諸国からの数百億円の排出枠購入を発表している。排出削減の達成には、最終的には数千億円以上の膨大な国富の流出の可能性もある。現状では制度導入には経済界からの異論も根強いものがあるが、排出削減努力に対する厳しい要求が、国から企業に課せられる可能性は非常に高いと考えて対応する必要がある。このような背景の下ではLED照明は大幅な省エネ効果が期待される貴重な技術シーズであり、その意味では今後ますますLED照明への期待は高まることが予想されると言える。
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2009年10月08日

次世代LED照明のアプリケーションのセミナーお知らせ

「次世代LED照明のアプリケーションの現状と今後を読み解く」
急成長するLED照明の課題と今後の可能性


日 時:2009年11月11日(水) 10:00-16:30
会 場:総評会館 402会議室 70名様先着順受付

企画・主催:グローバルネット株式会社 受講料:39,900円(税込)開催に当たり

数年後の世界市場が12兆円ともいわれる照明分野を目指して、白色LED新照明デバイスが日々に開発・商品化されている。新光源の特性から得られる、CO2排出削減・水銀汚染削減等の大幅な環境改善、照明デザイン自由度の増大、新しい光機能の応用等に応える大型シーズとして、各分野の熱い期待を受けて商品開発がグローバルに日々進んでいる結果と言えよう。
本セミナーでは、従来の照明イメージを超えて、新たな可能性のその下にその事業分野を日々拡大し続けるLED照明アプリケーションの第一線で現在活躍されておられる皆様に、その現状と将来の可能性について分かり易く解説をお願いすることで、関連事業の関係者や新規参入をご検討中の皆様にホットな有効情報をお届けする。

詳しい内容・申し込みはこちらから

プログラム<プログラム1>(10:00-11:00)
「LED照明による空間照明デザインの現状と今後」(仮題)
講師: 垂水 茂喜 氏
有限会社レイデザイン 社長
千葉大学、東京デザイン専門学校 非常勤講師


<プログラム2>(11:10-12:10)
「最新LED電球の技術とLED光源輝度の限界とは」(仮題)
講師: 小林 治彦 氏
LED光源開発機構(DELDA)理事長

・最近のLED光源(照明)の事例報告
・人間の感性から効果を出すLED光源(照明)演出と応用

昼食

<プログラム3>(13:10-14:10)
「照明用LEDデバイスの特性と熱対策について」(仮題)
講師: 東海林 巌 氏
スタンレー電気株式会社 第一技術部 TL

昨今のLED市場の拡大はめざましく、大型液晶テレビのバックライトやダウンライト、街路灯、ヘッドランプなど、これまでの電球や放電管が得意としていた「あかり」市場に進出し始めている。LEDはこれまでディスプレイなど、限られた分野での応用が主であったが、環境というキーワードで一躍期待される存在になってきた。しかし、まだ技術的課題が多いこともまた現実である。 LEDモジュールにおいてこれまでの消費電力とは比較にならず、発熱による特性変化、劣化に対する対策が必要とされている。熱の制御にはチップ接合からモジュール、ユニットにいたるまで、実装技術としてのシステム設計的な考え方が必要となってきた。これまでの「あかり」と異なる構造及び、電気的、光学的特性についての解説を行い、このLED特性から放熱が必要とされる理由と、構造のシステム設計ごとに異なる放熱方法について説明したい。

<プログラム4>(14:15-15:15)
「LED照明の市場・アプリケーション・課題と海外の最新動向」
講師: 服部 寿 氏
分析工房株式会社 シニアパートナー

急拡大する市場に適合して、海外でも新製品の開発が急ピッチで進んでおり、日本には無いコンセプトの製品があり、そのビジネスも世界的な拡がりを見せている。各国の政府の手厚い援助もあって、海外のLED照明ビジネスは日本よりも先行しているのが現状である。このような最新の状況を知ってLED照明事業戦略に役立てる目的で、海外動向をまとめた。
1.LED照明のアプリケーションと課題
2.LED照明の世界の市場規模予測
3.米国政府の次世代照明の開発振興策
4.米国業界での標準化と市場拡大戦略
5.米国・欧州・台湾・韓国の製品と企業動向

<プログラム5>(15:30-16:30)
「LED光源の用途開発;LED可視光通信の技術展望」(仮題)
講師:
株式会社大光デンシ

詳しい内容・申し込みはこちらから
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●照明のアプリケーション技術職の募集

国内の照明機器輸入の企業が、LED照明アプリケーションエンジニア(営業テクニカルサポート)を募集中です。
ご興味のある方はお問い合わせ下さい。
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*ON社
--職種:⇒照明アプリケーションエンジニア(正社員・若干名)
--仕事内容:⇒
・国内顧客に対するLED照明機器の技術販売サポート
・顧客に対する照明計画の提案、照度計算・省エネ・見積資料作成
・LED照明機器のカタログ・HP製作の企画
・LED照明機器の英語資料翻訳・海外企業との連絡・協議
・顧客管理・販売代理店管理・セミナーでの発表
・照明取り付け工事の指導・監督
・LED照明の市場調査・マーケティング調査
・代理店への技術指導
--必須となるスキル・知識など:⇒
・照明装置等のエンジニア・デザイン・営業経験又は技術的なバックグラウンドをお持ちの方
・英語:技術的な打ち合わせが出来る英会話力
・希望は25〜32歳迄
・男女不問
・1週間程度の海外出張が可能な方
--望ましいスキル・知識など:⇒
・LED照明の知識
・英語以外の韓国語・ドイツ語などの能力
・照明に関する計算・シュミレーションができる能力
・インテリアのデザインのセンスがある方
・理系大卒以上尚可
--年収:⇒目安年収300〜650万円位*月次30時間分の残業代は年収に含みますが、それを超えた部分の残業代は別途支給 
--勤務地:⇒横浜市

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少しでも興味がおありでしたら、ぜひご一報ください。より具体的な内容をお知らせします。

お問い合わせ窓口はこちらです
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2009年08月22日

次世代照明(LED&OLED)世界動向のセミナーお知らせ

Electronic Journal 第409回 Technical Seminar
次世代照明(LED&OLED)世界動向〜蛍光灯が消えてなくなる日〜

主 催:電子ジャーナル
日 時:10月22日(木)11:00〜16:10
会 場:総評会館(東京・御茶ノ水)
参加費:47,500円(テキスト代/昼食代/消費税含む)
定 員:70名 ※定員になり次第、締め切らせて頂きます。お早めにお申し込み下さい。

>>>申し込みはこちらから

★開催にあたって
数年後の世界市場が10兆円とも言われる照明分野を目指して、白色LEDや有機ELなどの次世代新照明デバイスが日々開発・商品化されている中、日本では市場導入や製造技術開発・工業規格の確立では欧米に比べ遅れが見られます。本セミナーでは、世界全体での市場・アプリケーション予測や環境問題からの照明産業への影響、欧米でのLEDおよび有機EL照明の開発と商品化の状況、企業や開発機関の活動の現状など、世界的視野から見た次世代照明の現在と今後を徹底解説します。今回、米国、欧州の最新動向の他、韓国、台湾の動向なども詳細にレポートします。


●プログラム

【11:00〜12:00】 次世代照明の市場・アプリケーション・課題と海外の最新動向
 1. LED照明・有機EL照明のアプリケーションと課題 
 2. LED照明・有機EL照明の世界の市場規模予測
 3. 米国での環境問題への取り組み

【12:50〜13:50】  
 4. 米国政府の次世代照明の開発振興策
 5. 米国業界での標準化と市場拡大戦略
 6. 米国で市販されている製品の性能の実態と課題
 7. 米国・台湾・韓国の企業動向

(株) 分析工房 シニアパートナー/PhD 服部 寿

【14:00〜15:00】 環境・安全に配慮した照明機器と欧州での次世代照明の開発動向
 1. 世界規模の水銀汚染の実態と健康リスク 
 2. 欧州での温暖化と水銀に関係した環境問題への取り組み
 3. 蛍光灯に対する環境面からの規制

【15:10〜16:10】  
 4. LED照明の安全性
 5. EUの技術開発振興戦略と実態
 6. 有機EL照明分野でのEUと欧州各国政府の開発振興策
 7. 欧州の企業動向

(株) 分析工房 シニアコンサルタント 福田 達氏

>>>申し込みはこちらから
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2009年07月28日

DOE workshop

最新のワークショップの発表内容です。

http://www1.eere.energy.gov/buildings/ssl/vancouver09_materials.html
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2009年06月05日

LED照明の放熱技術と品質評価のセミナーご案内

★LED照明用光学シート・基板の開発動向からチップ・モジュールの熱設計まで徹底詳解!!

講 師
1.(株) マルチタスク・カンパニー シニアパートナー/PhD 服部 寿 氏
2.旭化成ケミカルズ(株) 機能樹脂技術開発部 主席研究員 末澤 寛典 氏
3.利昌工業(株) 開発本部 化学技術研究所 化研2部 主査 奥村 浩史 氏
4.スタンレー電気(株) 第1技術部 TL 東海林 巌 氏

日 時 平成21年7月24日(金)10:00〜17:30 

会 場 [東京・五反田] ゆうぽうと 5F さわらび
聴講料 1名につき63,000円 (消費税込み、昼食・資料付き)
【1社2名以上同時申込の場合1名につき52,500円】

申込みはこちらから⇒ http://www.gijutu.co.jp/doc/s_907410.htm

プログラム
【10:00〜11:30】
1.次世代照明の市場・アプリケーション・課題と欧米での最新開発動向
(株) マルチタスク・カンパニー シニアパートナー/PhD 服部 寿 氏 

■講座の趣旨:
 数年後の世界市場が10兆円とも言われる照明分野を目指して、白色LEDや有機ELなどの次世代新照明デバイスが日々開発・商品化されている中、日本では市場導入や製造技術開発・工業規格・アプリケーション開発の分野では欧米に比べ遅れが見られる。本講演では、欧米における環境問題との関連、政府の次世代照明への開発振興策、標準化と市場導入戦略、市販されている製品の性能の実態と課題について報告いたします。

■ご講演項目:
1.LED照明・有機EL照明の世界の市場規模予測
2.LED照明・有機EL照明の課題とアプリケーション
3.温暖化と水銀に関係した環境問題への取り組み
 3.1 温室効果ガスを削減させるための照明製品に関する政策動向
 3.2 水銀汚染の実態と照明製品市場への影響
4.LED照明・有機EL照明分野での米国政府の開発振興策
 4.1 基礎技術の開発動向
 4.2 固体照明の標準化と市場導入動向
5.有機EL照明分野でのEUと欧州各国政府の開発振興策
6.米国と欧州の企業の動向と特許出願状況
【質疑応答】

【12:20〜13:50】
2.透明樹脂の特性とLCD関連、LED照明関連部材への応用
旭化成ケミカルズ(株) 機能樹脂技術開発部 主席研究員 末澤 寛典 氏

■講座の趣旨:
 携帯電話からPCモニター、大型TVまで液晶FPDの市場は拡大しており、バックライトに 使用される光学シート、フィルムも高性能化が要求されている。 また、LEDの高性能化、 汎用化により、LED照明市場の拡大が期待されている。 光学分野への透明樹脂の適用、 特に光学特性に優れたPMMAの特性、高性能化、今後の展開について概要を説明する。

■ご講演項目:
1.PMMA樹脂の分子構造と製造方法
 1.1PMMA樹脂の分子構造
 1.2重合方法
 1.3シート製造方法
2.PMMA樹脂の種類と特性
3.光学特性の基礎
 3.1光の透過性
 3.2光の屈折
 3.3偏光と複屈折
4.各種透明プラスチック材料の概要
5.PMMA樹脂、透明プラスチックの光学製品への応用
 5.1LCDバックライト関連部材
 5.2LED照明関連部材
6.光学材料用PMMA樹脂の今後の展開
【質疑応答】

【13:50〜15:20】
3.LED照明用基板の耐熱・耐変色性向上と放熱技術(仮)
利昌工業(株) 開発本部 化学技術研究所 化研2部 主査 奥村 浩史 氏

プログラムの詳細は後日掲載させていただきます。

【15:30〜17:30】
4.照明用LEDの特性と熱対策および品質評価
スタンレー電気(株) 第1技術部 TL 東海林 巌 氏

■講座の趣旨:
 100lm/Wを超える効率をもつLEDも量産段階に移行してきた。効率だけでなくパッケージあたり1,000lmを超える光束のLEDも開発されている。コスト低減も進んできており、ここ数年では演出照明や特定用途向けから店舗照明を始めとした一般照明分野に展開している。注目されるLEDですが、これまでの蛍光灯や白熱電球と異なり出力、順電圧、波長等が温度により影響を受け、劣化も温度により大きく左右される。熱とは何か、LEDの温度とはどのように測定して、温度影響度をモジュール設計に反映するかなど、光と熱をいかに制御するか、LEDの課題である構造的、材料的相違から基本的な考えを説明し、システム的な熱対策について要望を示す。

■ご講演項目
1.はじめに
2.LEDの基礎特性
 2.1 周囲温度-出力特性
 2.2 周囲温度-波長特性
3.チップ、デバイスレベルの熱設計
 3.1パッケージング材料
 3.2熱伝導率の測定方法
4.モジュール、ユニットレベルの熱設計
 4.1自然空冷による放熱
 4.2強制空冷による放熱
 4.3熱輸送デバイス
5.パテントからみた放熱技術
 5.1温度測定技術
 5.2温度測定の種類
 5.3熱電対による測定
 5.4放射温度計による測定
 5.5順方向電圧による測定
 5.6波長による測定
6.LEDの品質評価方法 
 6.1放熱性評価
 6.2信頼性評価
7.まとめ
【質疑応答】

申込みはこちらから⇒ http://www.gijutu.co.jp/doc/s_907410.htm
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2009年05月26日

太陽電池付き屋外LED照明の開発状況の分析

創知というベンチャーが開発した概念検索&2次元マップ化技術を応用した知財分析ツール、XLUS(カイラス)を使って、太陽電池付き屋外LED照明の開発状況の開発状況調べてみました。このツールは日米の特許を使った分析が主体ですが、今回は日本での状況を調べました。現在、大手企業を中心に50社でご利用しているそうです。

下図をクリックすると、拡大されて読めるようになります。

test4.bmp

各社の2004年以降に出願された特許から開発状況の差異などが、うまく分離されて表示され、その中味の分析が、効率的にできます。

シャープからの特許がこの太陽電池付き屋外LED照明分野全体をカバーしていることが一目で判ります。

もしこの解析ツールにご興味がありますようでしたら、

hisashi.hattori(アットマーク)nifty.(コム)

にご連絡下さい。(アットマークは@)(コムはcom)です。
詳しい内容などお送りいたします。
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2009年05月20日

LED照明に通信機能を組み込む、米国の大型研究プロジェクト

米国の3大学による研究開発プロジェクト「Smart Lighting ERC(Engineering Research Center)」の活動が気になる。
LED照明器具に可視光線通信機能を組み込むことで、ブロードバンド対応の無線アクセス・ポイントとして利用するという構想である。
このプロジェクトは10年間にわたって実施される計画で、米国立科学財団(NSF:National Science Foundation)が1850万米ドルもの資金を提供している。

米Boston Universityや米Rensselaer Polytechnic Institute、米University of New Mexicoから30人以上の研究者が参加しており、ワイヤレス機器とLED照明器具の間で可視光線を使った通信の実現を目指している。
また近年、自動車へのLEDの搭載が進んでいることから、この可視光線通信技術の車車間通信(自動車同士の通信)への応用にも取り組む。
最終的な目標は、すべてのLED照明器具に可視光線通信機能を搭載し、電波利用の高周波無線通信における通信チャネルの過密状態を緩和する。
今年は1Mbpsから10Mbps程度の通信速度であるが、来年には100Mbpsから500Mbpsの高速通信速度の試作を目指す。
Bluetoothの最大3Mbpsに比べて高速である。

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2009年05月19日

マンションと家庭の照明の省エネ

 照明用途の電力は、全世界の電力需要の20%と大きな割合を占めています。このため、温室効果ガスを削減する有力な方策として、照明電力を低減させる動きが全世界で急速に広まっています。マンション内の照明については多岐の使用目的があり、防犯や安全確保、景観照明などマンションの付加価値に関係していますが、節電も重要です。家庭内の照明も含めて、今後はできるだけ電力消費を削減することも、地球温暖化対策とエネルギーコスト削減のためには重要です。マンションションでは、ホールや駐車場で点灯している点灯タイマーの調整・改善などが重要です。

 最近に注目されている新しい照明に、LED照明機器があります。電球型の蛍光灯照明をLEDに変更することで、機器の寿命を5倍程度は改善できますが、同じ明るさや光の質で、蛍光灯より消費電力が減って電気料金が安くなるほどの発光効率の良い機器はまだ製造されていません。現状のLEDの消費電力は電球型の蛍光灯とほぼ同等ですが、機器の価格は数倍程度しますので、まだマンションや一般家庭で使うメッリトは少ない状況です。しかしLED照明機器の技術進歩は急速に進んでおり、数年後には現状の1.5倍程度の発光効率の機器が製造されることが予測されています。そのような時期には、省エネ目的でマンションや家庭において、LED照明を採用してゆくことが進むと思います。

 また、電球やハロゲンランプの代替としてLED照明機器を購入することはメリットがありますが、LED照明性能・省エネ性能の表示基準などが未整備なために、性能をよく確かめて購入されることをお勧めいたします。

 一方、照明の主流の蛍光灯には1個当たり数mgの水銀が使われており、全世界では年間に約120トンもの水銀が消費されています。水銀は蒸気となって地球規模で大気に拡散し、その後に雨となって海に降り注ぎ、マグロなどの大型魚類の汚染を引き起こしています。このため、日本などの先進国では蛍光灯は一般ごみとは分けて集められて、中の水銀を回収します。日本では1トン程度が回収され、回収率は先進国の中ではトップクラスです。しかし先進国以外ではこのような水銀の回収活動は難しいため、欧米では蛍光灯の製造を2020年ぐらいから制限して、LED照明や有機EL照明に代えてゆく開発計画が進行中であり、今後も照明機器の改善が継続してゆくことが期待されます。

 このように照明については今後の10年で大きな変化が起ろうとしており、マンションや家庭でも正しい情報に基づいた機器の選定を行ってゆく時期が近づきつつあります。

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米国議会に提案された屋外照明の省エネ改善の法案

屋外照明の省エネ改善のための法案が、米国議会に最近提出された。この法案(下院法案1732)は既存の屋外照明技術から「効率的な屋外照明技術」への置き換えに対する3段階のアプローチを提案している。以下に示すように2011年からの実施で、屋外照明のエネルギー効率が25%増加する結果を期待している。これは12ヶ所の石炭発電所を稼動停止するのと同等ものエネルギー量である。

屋外照明器具の製造時期 照明効率
2011年1月以降    >50lm/W
2013年1月以降    >70lm/W
2015年1月以降    >80lm/W

法案にはLEDという用語は使われていないものの、提出の際にJames Harman議員は、既存のハロゲンおよび白熱灯技術の代替手段としてLED照明に言及しており、LED照明を屋外照明で普及させることを狙っている。

この法案は、必要に応じて2段階の照度制御が可能な機能も要求している。例えば、夜明けや夕暮れの時間帯には屋外照明に明るさはそれほど必要とされない。

この下院法案1732の提出は、エネルギー省により実施されている、LED照明の事例を強化するような一連のゲートウェイ・デモンストレーションと呼ばれる研究結果と一致しており、その成果を利用しているようでもある。この研究においては、いろいろな都市において、既存の照明をLED照明に置き換え、以前との電力消費および照明性能や範囲を比較して、住民アンケートも行い、実証研究を行っている。

ゲートウェイ・デモンストレーションのある研究では、駐車場に設置された人感センサーによる2段階の操作が可能なLED照明制御の結果を調査した。この結果、年間で約70%の省エネルギーの可能性、5年未満の期間での投資回収が可能であることが判った。コストメリットには、省エネルギーに加えて、照明の製品寿命の費用要因(置き換えにかかる費用)およびメンテナンス費用(人件費)も考慮されている。


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