2009年06月05日

LED照明の放熱技術と品質評価のセミナーご案内

★LED照明用光学シート・基板の開発動向からチップ・モジュールの熱設計まで徹底詳解!!

講 師
1.(株) マルチタスク・カンパニー シニアパートナー/PhD 服部 寿 氏
2.旭化成ケミカルズ(株) 機能樹脂技術開発部 主席研究員 末澤 寛典 氏
3.利昌工業(株) 開発本部 化学技術研究所 化研2部 主査 奥村 浩史 氏
4.スタンレー電気(株) 第1技術部 TL 東海林 巌 氏

日 時 平成21年7月24日(金)10:00〜17:30 

会 場 [東京・五反田] ゆうぽうと 5F さわらび
聴講料 1名につき63,000円 (消費税込み、昼食・資料付き)
【1社2名以上同時申込の場合1名につき52,500円】

申込みはこちらから⇒ http://www.gijutu.co.jp/doc/s_907410.htm

プログラム
【10:00〜11:30】
1.次世代照明の市場・アプリケーション・課題と欧米での最新開発動向
(株) マルチタスク・カンパニー シニアパートナー/PhD 服部 寿 氏 

■講座の趣旨:
 数年後の世界市場が10兆円とも言われる照明分野を目指して、白色LEDや有機ELなどの次世代新照明デバイスが日々開発・商品化されている中、日本では市場導入や製造技術開発・工業規格・アプリケーション開発の分野では欧米に比べ遅れが見られる。本講演では、欧米における環境問題との関連、政府の次世代照明への開発振興策、標準化と市場導入戦略、市販されている製品の性能の実態と課題について報告いたします。

■ご講演項目:
1.LED照明・有機EL照明の世界の市場規模予測
2.LED照明・有機EL照明の課題とアプリケーション
3.温暖化と水銀に関係した環境問題への取り組み
 3.1 温室効果ガスを削減させるための照明製品に関する政策動向
 3.2 水銀汚染の実態と照明製品市場への影響
4.LED照明・有機EL照明分野での米国政府の開発振興策
 4.1 基礎技術の開発動向
 4.2 固体照明の標準化と市場導入動向
5.有機EL照明分野でのEUと欧州各国政府の開発振興策
6.米国と欧州の企業の動向と特許出願状況
【質疑応答】

【12:20〜13:50】
2.透明樹脂の特性とLCD関連、LED照明関連部材への応用
旭化成ケミカルズ(株) 機能樹脂技術開発部 主席研究員 末澤 寛典 氏

■講座の趣旨:
 携帯電話からPCモニター、大型TVまで液晶FPDの市場は拡大しており、バックライトに 使用される光学シート、フィルムも高性能化が要求されている。 また、LEDの高性能化、 汎用化により、LED照明市場の拡大が期待されている。 光学分野への透明樹脂の適用、 特に光学特性に優れたPMMAの特性、高性能化、今後の展開について概要を説明する。

■ご講演項目:
1.PMMA樹脂の分子構造と製造方法
 1.1PMMA樹脂の分子構造
 1.2重合方法
 1.3シート製造方法
2.PMMA樹脂の種類と特性
3.光学特性の基礎
 3.1光の透過性
 3.2光の屈折
 3.3偏光と複屈折
4.各種透明プラスチック材料の概要
5.PMMA樹脂、透明プラスチックの光学製品への応用
 5.1LCDバックライト関連部材
 5.2LED照明関連部材
6.光学材料用PMMA樹脂の今後の展開
【質疑応答】

【13:50〜15:20】
3.LED照明用基板の耐熱・耐変色性向上と放熱技術(仮)
利昌工業(株) 開発本部 化学技術研究所 化研2部 主査 奥村 浩史 氏

プログラムの詳細は後日掲載させていただきます。

【15:30〜17:30】
4.照明用LEDの特性と熱対策および品質評価
スタンレー電気(株) 第1技術部 TL 東海林 巌 氏

■講座の趣旨:
 100lm/Wを超える効率をもつLEDも量産段階に移行してきた。効率だけでなくパッケージあたり1,000lmを超える光束のLEDも開発されている。コスト低減も進んできており、ここ数年では演出照明や特定用途向けから店舗照明を始めとした一般照明分野に展開している。注目されるLEDですが、これまでの蛍光灯や白熱電球と異なり出力、順電圧、波長等が温度により影響を受け、劣化も温度により大きく左右される。熱とは何か、LEDの温度とはどのように測定して、温度影響度をモジュール設計に反映するかなど、光と熱をいかに制御するか、LEDの課題である構造的、材料的相違から基本的な考えを説明し、システム的な熱対策について要望を示す。

■ご講演項目
1.はじめに
2.LEDの基礎特性
 2.1 周囲温度-出力特性
 2.2 周囲温度-波長特性
3.チップ、デバイスレベルの熱設計
 3.1パッケージング材料
 3.2熱伝導率の測定方法
4.モジュール、ユニットレベルの熱設計
 4.1自然空冷による放熱
 4.2強制空冷による放熱
 4.3熱輸送デバイス
5.パテントからみた放熱技術
 5.1温度測定技術
 5.2温度測定の種類
 5.3熱電対による測定
 5.4放射温度計による測定
 5.5順方向電圧による測定
 5.6波長による測定
6.LEDの品質評価方法 
 6.1放熱性評価
 6.2信頼性評価
7.まとめ
【質疑応答】

申込みはこちらから⇒ http://www.gijutu.co.jp/doc/s_907410.htm
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2009年05月26日

太陽電池付き屋外LED照明の開発状況の分析

創知というベンチャーが開発した概念検索&2次元マップ化技術を応用した知財分析ツール、XLUS(カイラス)を使って、太陽電池付き屋外LED照明の開発状況の開発状況調べてみました。このツールは日米の特許を使った分析が主体ですが、今回は日本での状況を調べました。現在、大手企業を中心に50社でご利用しているそうです。

下図をクリックすると、拡大されて読めるようになります。

test4.bmp

各社の2004年以降に出願された特許から開発状況の差異などが、うまく分離されて表示され、その中味の分析が、効率的にできます。

シャープからの特許がこの太陽電池付き屋外LED照明分野全体をカバーしていることが一目で判ります。

もしこの解析ツールにご興味がありますようでしたら、

hisashi.hattori(アットマーク)nifty.(コム)

にご連絡下さい。(アットマークは@)(コムはcom)です。
詳しい内容などお送りいたします。
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2009年05月20日

LED照明に通信機能を組み込む、米国の大型研究プロジェクト

米国の3大学による研究開発プロジェクト「Smart Lighting ERC(Engineering Research Center)」の活動が気になる。
LED照明器具に可視光線通信機能を組み込むことで、ブロードバンド対応の無線アクセス・ポイントとして利用するという構想である。
このプロジェクトは10年間にわたって実施される計画で、米国立科学財団(NSF:National Science Foundation)が1850万米ドルもの資金を提供している。

米Boston Universityや米Rensselaer Polytechnic Institute、米University of New Mexicoから30人以上の研究者が参加しており、ワイヤレス機器とLED照明器具の間で可視光線を使った通信の実現を目指している。
また近年、自動車へのLEDの搭載が進んでいることから、この可視光線通信技術の車車間通信(自動車同士の通信)への応用にも取り組む。
最終的な目標は、すべてのLED照明器具に可視光線通信機能を搭載し、電波利用の高周波無線通信における通信チャネルの過密状態を緩和する。
今年は1Mbpsから10Mbps程度の通信速度であるが、来年には100Mbpsから500Mbpsの高速通信速度の試作を目指す。
Bluetoothの最大3Mbpsに比べて高速である。

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◇◆大量な特許データから、解析マップにより企業戦略も明らかになる!
「LED照明製品とその製品開発・製品戦略の現状と予測2009」
レポートの詳細な内容とお申し込み
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◇◆有機EL照明が次世代照明の勝者となる道
-有機EL照明 その市場性・低コスト化・発光効率・信頼性-
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2009年05月19日

マンションと家庭の照明の省エネ

 照明用途の電力は、全世界の電力需要の20%と大きな割合を占めています。このため、温室効果ガスを削減する有力な方策として、照明電力を低減させる動きが全世界で急速に広まっています。マンション内の照明については多岐の使用目的があり、防犯や安全確保、景観照明などマンションの付加価値に関係していますが、節電も重要です。家庭内の照明も含めて、今後はできるだけ電力消費を削減することも、地球温暖化対策とエネルギーコスト削減のためには重要です。マンションションでは、ホールや駐車場で点灯している点灯タイマーの調整・改善などが重要です。

 最近に注目されている新しい照明に、LED照明機器があります。電球型の蛍光灯照明をLEDに変更することで、機器の寿命を5倍程度は改善できますが、同じ明るさや光の質で、蛍光灯より消費電力が減って電気料金が安くなるほどの発光効率の良い機器はまだ製造されていません。現状のLEDの消費電力は電球型の蛍光灯とほぼ同等ですが、機器の価格は数倍程度しますので、まだマンションや一般家庭で使うメッリトは少ない状況です。しかしLED照明機器の技術進歩は急速に進んでおり、数年後には現状の1.5倍程度の発光効率の機器が製造されることが予測されています。そのような時期には、省エネ目的でマンションや家庭において、LED照明を採用してゆくことが進むと思います。

 また、電球やハロゲンランプの代替としてLED照明機器を購入することはメリットがありますが、LED照明性能・省エネ性能の表示基準などが未整備なために、性能をよく確かめて購入されることをお勧めいたします。

 一方、照明の主流の蛍光灯には1個当たり数mgの水銀が使われており、全世界では年間に約120トンもの水銀が消費されています。水銀は蒸気となって地球規模で大気に拡散し、その後に雨となって海に降り注ぎ、マグロなどの大型魚類の汚染を引き起こしています。このため、日本などの先進国では蛍光灯は一般ごみとは分けて集められて、中の水銀を回収します。日本では1トン程度が回収され、回収率は先進国の中ではトップクラスです。しかし先進国以外ではこのような水銀の回収活動は難しいため、欧米では蛍光灯の製造を2020年ぐらいから制限して、LED照明や有機EL照明に代えてゆく開発計画が進行中であり、今後も照明機器の改善が継続してゆくことが期待されます。

 このように照明については今後の10年で大きな変化が起ろうとしており、マンションや家庭でも正しい情報に基づいた機器の選定を行ってゆく時期が近づきつつあります。

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米国議会に提案された屋外照明の省エネ改善の法案

屋外照明の省エネ改善のための法案が、米国議会に最近提出された。この法案(下院法案1732)は既存の屋外照明技術から「効率的な屋外照明技術」への置き換えに対する3段階のアプローチを提案している。以下に示すように2011年からの実施で、屋外照明のエネルギー効率が25%増加する結果を期待している。これは12ヶ所の石炭発電所を稼動停止するのと同等ものエネルギー量である。

屋外照明器具の製造時期 照明効率
2011年1月以降    >50lm/W
2013年1月以降    >70lm/W
2015年1月以降    >80lm/W

法案にはLEDという用語は使われていないものの、提出の際にJames Harman議員は、既存のハロゲンおよび白熱灯技術の代替手段としてLED照明に言及しており、LED照明を屋外照明で普及させることを狙っている。

この法案は、必要に応じて2段階の照度制御が可能な機能も要求している。例えば、夜明けや夕暮れの時間帯には屋外照明に明るさはそれほど必要とされない。

この下院法案1732の提出は、エネルギー省により実施されている、LED照明の事例を強化するような一連のゲートウェイ・デモンストレーションと呼ばれる研究結果と一致しており、その成果を利用しているようでもある。この研究においては、いろいろな都市において、既存の照明をLED照明に置き換え、以前との電力消費および照明性能や範囲を比較して、住民アンケートも行い、実証研究を行っている。

ゲートウェイ・デモンストレーションのある研究では、駐車場に設置された人感センサーによる2段階の操作が可能なLED照明制御の結果を調査した。この結果、年間で約70%の省エネルギーの可能性、5年未満の期間での投資回収が可能であることが判った。コストメリットには、省エネルギーに加えて、照明の製品寿命の費用要因(置き換えにかかる費用)およびメンテナンス費用(人件費)も考慮されている。


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2009年05月18日

特許分析・製品分析が導くLED照明の製品戦略解析ワークショップ

1.開催テーマ
 「特許分析・製品分析が導くLED照明の製品戦略解析」
2.ワークショップの内容
 1)イントロダクション:XLUSにより特許解析のしくみ、メリット(他の特許分析との
  違い)、LED照明のプレイヤー動向にシステムを使った目的、LED照明製品の分解調査
 2)実践:XLUSのデモ40分、解説、随時質疑応答
 3)まとめ:特許分析・製品分解によりLED照明機器の技術動向、プレイヤー別動向
   を知り、事業戦略にいかに活かすか、活かせるかを理解していただくく中で、書籍
   のご紹介を行う。
3.特徴と開催形態
 ・当日のテーマに従い、実践的討議を行い、参加者が有効な情報交換および疑問の解消、
  ヒントが得られる実りある場にできることを目的に、A4 1枚程度のレジメ・カタログ
  をご用意いたします。
 ・一方的講義形式ではなく、参加型討議が中心となるため、主催者側でテキストは作成致
  しません。ご講師には、座長のように解説およびデモをしながら論議を導いて頂きます。


講師:
    株式会社創知 本多克也
    分析工房株式会社 服部 寿 
開催時期:
    6月5日(金) 14:30−16:40 予定
場所:
東京都中央区ハイテクセンター(八丁堀京華スクウェア)内会議室
受講者(募集参加者):
     30名程度まで 
参加費:
  1名3,000円 ※特許解析手法のデモを見、レポートを手にとってもらい、実用性を実感して
 いただくとともに、分析システムに触れてもらう人数を多くするために料金は低く設定いたしました。


お問い合わせは、

グローバルネット株式会社
企画・マーケティング部
杉原 眞樹
http://www.global-net.co.jp
Tel:81-3-5117-2225 Fax:81-3-5117-2223

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2009年04月28日

照明の未来

照明用途の電力は、全世界の電力需要の19%から20%程度と大きな割合を占めている。温室効果ガスを削減する有力な方策として、発光効率の悪い電球を廃止する動きが全世界で急速に広まっている。小型の電球型蛍光灯やLED照明の導入が急務であるので、各国では新しい照明製品の開発を後押し、地球温暖化対策とエネルギーコスト削減による産業競争力の強化、雇用の拡大を狙っている。

一方、世界的に水銀の大気や水系への排出量が年々増えており、魚類を食用にする健康リスクは増大しつつある。疫学的な見地からの水銀の危険性は明確になってきており、欧州や米国の政府レベル、自治体レベル、市民団体や環境団体の一般市民へ危険性を啓蒙する活動は徐々に増えている。水銀汚染源は中国などでの発電のための石炭燃焼や発展途上国での金の採掘に使われる水銀など、欧州のRoHS 指令の水銀使用の制限範囲を超えた発生源からの地球規模の汚染が深刻である。蛍光灯に使われる水銀からの汚染は地球全体の汚染の1%強と考えられるので、RoHS 指令による蛍光灯の使用禁止はそれほど有効な手段では無い。このため、電球を蛍光灯に置き換えて石炭発電量を減らすことが水銀汚染の低減のために急務であるとの考えが、国連や各国政府などに共通する考え方である。しかし、欧米の環境団体などは、水銀を含む製品によって廃棄後の地域の汚染のリスクを増大するために、LED照明のエネルギー効率や信頼性などが向上し、製品コストの低減も可能になった時期に、蛍光灯の使用制限を行うべきとの意見が強い。その時期は、2012年またはそれ以降であると考えられる。特に欧州はLED照明の普及が世界でも進んでいる地域であるので、わが国も欧州での動向を注視してゆく必要がある。

LED照明を普及させてゆくためには、消費者がエネルギー効率の高い安全な照明器具を選べるためのしくみが必要である。このために、欧州と米国では照明器具の工業規格作りを行っている。特に米国のエネルギー省が世界をリードしており、市販の製品の性能や信頼性の評価を行い、LED照明器具の普及促進を図っている。韓国・台湾・中国も欧米の動きに追従して、このような工業規格への対応を意識した照明産業政策を採っている。LED照明の基礎開発への助成金は米国エネルギー省が年間2480万ドルを支出し、LED照明の市場化のためにもさらに年間1980万ドルを支出している模様である。中国と中国の地方政府も合わせて年間35億円程度の助成を行っている。同様に、台湾政府は年間15億円程度、韓国政府は年間60億円程度を支出している。

さらに、次世代の照明として有機EL照明の開発プロジェクトが欧州や米国政府の助成金を得て進行している。EUからは年間に930万ユーロ、ドイツ連邦教育研究省からは年間に2000万ユーロ、オランダ政府やベルギー政府からも助成金が出ている。米国でも、エネルギー省から基礎開発へ年間1770万ドルさらに製品開発に年間1270万ドルが支出され、米商務省の米国標準技術研究所からも年間200万ドル以上が支出されている。有機EL照明はその材料コストが高いという課題はあるが、性能面では実用レベルに達しつつあり、数年後には市場が大きく成長するという予測もある。

温暖化防止・石炭発電からの水銀汚染防止という環境面からの電球規制と、固体素子照明の技術開発・標準化の進行状況から、2012年の世界のFPD・TV向けバックライトや自動車向け照明を除いた一般照明機器市場の約10兆円の中で、LED照明機器は3400億円、有機EL照明機器も3200億円程度を占める予想される(換算レートを1ドル=100円として)。2017年以降は水銀汚染の低減のための蛍光灯の使用の制限が行われる可能性もあり、LED照明機器と有機EL照明機器の普及はさらに加速するであろう。

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2009年04月27日

LED照明の特許の傾向

アプリケーション別に技術開発課題を見ると、屋内照明や屋外照明においては、光学特性の制御や改善といったものが多くなっている。そのなかでも屋内照明では演色性の改善が多く、屋外照明では配光性の改善が多い。屋外照明では太陽光発電との組み合わせ技術に関する出願も多い。また比較的新しい技術としては、可視光通信と照明の融合技術が屋内外照明ともに出願されている。バックライト応用においても光学特性制御に関する出願が多いが、これは輝度ムラや色ムラの防止といった観点である。医療応用では内視鏡への展開が図られているが、件数自体は飽和傾向にある。分析/計測機器応用に関しては、外観や形状検査への応用と光吸収・分光応用が中心になっている。

代表的な要素技術である蛍光材料開発では、国内プレイヤーとしては物質材料研究機構、日亜化学、フジクラ、東芝、昭和電工などが、また海外プレイヤーとしては、パテント−トロイハント、フィリップス、オスラム、三星電機などが上位となっている。傾向材料開発における特徴は、物質材料研究機構といった公的機関の出願が多く、また企業と公的研究機関の共同出願も多い点である。物質材料研究機構はサイアロン系材料が、日亜化学工業はガーネット系が多い。東芝は参入が比較的新しく、ハロリン酸塩等の蛍光体に関する出願がある。蛍光材料開発における新規なアプローチとしては、コンポジット化やナノマテリアル利用などが検討されている。ナノマテリアルに関しては、とくに海外企業からの出願が眼を引く。

放熱技術開発に関しては、白色LEDの高出力化に伴って関心が高まっている領域である。金属ベースの基板を利用する、あるいは基板に放熱用材料を埋め込むなどといった技術開発や、空冷構造を持たせたり、LED配置を工夫するなどの技術が出願されている。耐熱材料に関しては、とくに封止材料に関する改善が多い。または波長変換層(蛍光層)に関する耐熱性向上も検討されている。

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2009年04月20日

白色LED技術開発の特許出願の年次動向

1998年までに公開された特許を見ると特許件数自体が非常に少なく、白色LED開発の黎明期であるといえる。1998年までの当該領域における主要なプレイヤーを見ると、日亜化学工業や住友電気工業となっており、主にダイオードデバイス技術や蛍光材料技術開発が中心となっている。なお、白色LEDの主要な要素技術である窒化ガリウム(GaN)系デバイスに関しては、青色や紫外光発生が目的である。そのため必ずしも白色ダイオードへの応用に限定されたものではなく、別途詳細に分析する必要がある。この時期における白色LEDのアプリケーション技術を見ると、液晶ディスプレイのバックライト応用やプロジェクタ関連技術、内視鏡応用などに関連する技術が公開されはじめている。また照明装置に関しては、株式会社パール無線から「照明灯および照明装置(特開平10-302514)」が開示されている。

1999年から2004年におけるの主要なプレイヤーとしては、松下電器産業(現、パナソニック)、日亜化学工業、スタンレー電気などである。技術動向を見ると、白色LEDのアプリケーションに関連する技術開示が急激に進んでいる。とくに液晶ディスプレイのバックライト応用技術が急激に増加している。照明に関するアプリケーションも急増しており、白色LEDを用いた照明器具だけでなく、内視鏡への応用、撮像関連技術(カメラ用照明、ストロボなど)や車両用灯具(ヘッドランプなど)、冷蔵庫内照明など、多くの用途展開が検討されている。そのほかにも画像読取装置(スキャナやコピー機など)への応用も検討されている。

要素技術に目を向けると、蛍光材料関連技術が急増していることが分かる。これに加え、白色LEDの電源や駆動回路に関連する技術も増加しつつある。また光学材料関連技術も公開されてきている。とくにLED用の光学樹脂材料開発が多く行われており、光学部品だけではなく封止材や塗料、接着剤などに関する技術が含まれている。

2005年から2008年における主要なプレイヤーとしては、松下電器産業、シャープ、松下電工などとなっている。技術開発動向を見ると、1999〜2004年と同様にアプリケーション技術と要素技術開発の両者が活性化している。とくに液晶ディスプレイ等のバックライト応用が急増している。照明用途としては、車両用灯具やプロジェクタ応用、撮像関連技術の増加も明確である。そのほかショーケース等の照明に関連する技術なども提示されている。

要素技術としては、蛍光材料関連技術の増加が際立っている。これに加え、光学材料関連技術や電源・駆動関連技術の増加も顕著である。一方で半導体材料関連技術は白色LED応用という観点からは増加は顕著ではない。

白色LED関連技術の年次動向を見ると、LEDの応用に係る技術開発と蛍光材料や光学材料といった要素技術、そして電源・駆動関連技術などの実用化のために必要な関連技術開発のいずれもが、とくに近年になって活発化していることが分かる。

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2009年02月25日

LED照明製品とその製品開発・製品戦略の現状と予測2009

「LED照明製品とその製品開発・製品戦略の現状と予測2009」

LED照明製品とその関連製品の開発・製品戦略の最新情報と展望をこの一冊に凝縮!!

■体裁 A4版
■頁数 100頁以上
■価格:99,750円(送料・税込)4月30日までの予約特価は79,000円(送料・税込)
●2009年4月30日発刊!
【製作・調査】分析工房・創知
【販売】グローバルネット

調査概要

数年後の世界市場が10兆円市場とも言われる照明分野を目指して、白色LEDデバイスなどの次世代照明デバイスが日々技術革新される中、本分野においてその製品開発企業の動向と戦略を知るための調査を行い、本調査レポート『LED照明製品とその製品開発・製品戦略の現状と予測2009』を2009年5月に発刊いたします。

調査報告書の概要

このレポートはLED照明デバイス・照明器具の研究開発・設計・商品化・製造・計測・市場開発に必要な主要メーカの開発動向を、国内外での調査と国内出願の特許マップ分析(参考図参照)によって得た最前線情報に基づき、以下の内容をまとめたものです。

・照明機器製品・市場・環境対応の動向と展望
・LED照明製品の関連技術の開発動向
・おもな製造メーカの開発動向

本レポートは、LED照明デバイスメーカー・材料メーカ・装置メーカや照明器具メーカが製品・開発戦略を立案し、国内外企業と協業・競争してゆく上での、有益な情報にもなると考えます。

目次

報告書内容概要
第1章 照明アプリケーションと市場規模推移予測
1-1.照明製品の動向と展望
 1-1-1 温暖化防止に寄与するようなエネルギー需給構造への転換のための施策
 1-1-2 店舗照明・冷蔵庫内照明・建造物の装飾・駐車場・道路照明・車載機器などへの白色LED照明のアプリケーション動向
 1-1-3 白色LED照明・太陽電池・バッテリーと組み合わせの動向
 1-1-4 白色LEDの性能と課題
 1-1-5 白色LED照明機器の熱管理とエネルギー効率
 1-1-6 LED照明機器メーカの動向
 1-1-7 LEDバックライト動向
1-2.照明機器市場の動向と展望
 1-2-1 照明機器全体の市場規模予測
 1-2-2 照明用途の白色LED照明製品の市場規模予測
第2章 環境問題に対応した照明製品の動向と展望
2-1.省エネルギー・温暖化ガス削減に対する照明製品・市場の動向と展望
 2-1-1 エネルギー需要
 2-1-2 温室効果ガスを削減させるための照明製品に関する政策動向
2-2.水銀汚染の実態と照明製品市場への影響
 2-2-1 食用魚類の水銀汚染の実態と危険性
 2-2-2 人間への汚染の状態と健康リスク
 2-2-3 水銀規制に関する欧州のRoHS 指令の今後の動向
2-3. LED照明の安全性
第3章 高輝度LED向け基板・半導体の開発動向
第4章 高輝度LED向け蛍光材料・製造技術の開発動向
第5章 高輝度LEDの実装・パッケージ・デバイスマクロ・放熱技術の開発動向
第6章 白色LED照明機器の光学設計・波長・放熱技術の開発動向
第7章 LEDヘッドライト・バックライト・広告サイン・屋外灯などのアプリケーション・システム技術の開発動向

参考資料1: 特許公開広報解析システムXLUSの概要説明
参考資料2: 主要な海外のLED照明機器・材料メーカの戦略と動向

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posted by 環境2009 at 17:03| Comment(0) | TrackBack(0) | LED照明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする